老人Z
北久保弘之監督
厚生省は老人問題への抜本的な解決策として、最新型介護ロボットZ-001号機を開発していた。
看護学校に通う三橋晴子は、寝たきり老人である高沢喜十郎の世話をしていたが、ある日厚生省によって高沢老人を連れ去られてしまう。
新たな介護ロボットの発表会に飛び込んだ春子は、高沢老人を助けるために声を上げるが・・・。
昔から好きでビデオに録画して何度も見直していたのだが、このたび20年ぶりくらいに見直してみたところ、あまりにもよく出来ていてひっくり返った。
大友克洋の偏執的な描写と、江口寿史のハイセンス&エロエロなキャラクターに、素晴らしい完成度の脚本とスーパーエンターテイナー北久保弘之の演出が絡み合い、再現不可能の奇跡的な作品に仕上がっている。
ジブリとは逆方向の究極作品と言える内容で、これが生み出されたあの時代の様々なタイミングと熱意を称賛したい。
大友克洋が進むべきはこっちの道だった。
そしてやはり江口寿史は天才だというのは本作を見れば一目瞭然なので、これからも頑張ってほしい。
20260416(mixi日記より)
20260517
インターステラー
クリストファー・ノーラン監督
近未来。疫病によって小麦が全滅した。疫病は更に広がり、他の農産物も次々に死滅していった。巨大な砂嵐が日常的に発生する異常気象にも見舞われ、文明は疲弊して食料増産が急務となり、全てのリソースは農業に注ぎ込まれた。
元宇宙船のテストパイロットのクーパーは、10歳の娘マーフが部屋の本棚から本が勝手に落ちるのを幽霊の仕業だと言うのを取り合わなかったが、重力異常によってある座標を示されるに至り・・・。
非常に感動的な物語である、かつ非常にハードSF味の強い映画だった。
プロジェクト・ヘイル・メアリーは万人にお勧めできるハードSF映画だったが、本作はある程度ハードSFに馴染んでから観たほうがいいかもしれない。
その理由かつ化夢宇留仁の不満点は最初の方の状況説明、計画説明、準備の件が飛ばされすぎているところで、まだしも現実的な世界からあまりにも突飛な大冒険にいきなり飛び込んでしまう違和感は強かった。
そのへんはプロジェクト・ヘイル・メアリーはほんとにうまい。
しかし物語が動き出すと、その非常にスケールの大きい舞台と展開に魅せられ、ラスト近くは感動的な展開のたたみかけになるので、無茶苦茶面白い映画なのも間違いない。
とりあえず映像的にも「波」と「氷」の描写はとてつもない画を作り出しており、それだけでも観る価値があるだろう。
ただし気になるところもたくさんあり、なんかお手軽なコールドスリープや、一方通行の通信の理由や、「彼」だと気付く理由の希薄さや、「未来」の干渉レベルなど、なんだかもやもやするのだが、まあ許容範囲だろう。
化夢宇留仁が最も気に入ったのは相棒TARSで、やっぱロボットというものはうまく描くととても面白い。
とりあえず原作もなしでこんなハードな内容をいきなり映画として制作しただけでも褒められるべきだと思う。
20260418(mixi日記より)
20260519
伝説巨神イデオン 第8〜9話
第8話 対決・大砂塵

デスアウトしたソロシップの前には、惑星があった。
そこには地球の白亜紀と酷似した世界が広がっており、恐竜たちが闊歩していた。
そんな世界に、子どもたちが探検に出かけてしまう。
ギジェはサムライらしく戦いたいと望み、アバデデから重機動メカ、ドグ・マックを借りて出撃し・・・。

ドグ・マックがどう見ても「宇宙戦争」の火星人の戦闘機械なところが好き(笑)
相変わらず人間関係が酷いが、中でもシェリルに2回も「たかが子供」と言わせるのは、監督は視聴者に徹底的に登場人物を嫌いになってもらい、最終回でスッキリしてもらおうと画策していたのじゃないかとさえ思わせる(笑)

第9話 燃える亜空間

チャンスがあったのにイデオンでギジェを踏み潰さなかったことを怒っているカーシャ。それにシェリルも賛成する。
アバデデはソロシップを亜空間におびき寄せて叩く作戦を発動。
状況からそれを見破ったカララが警告するが、無視されてソロシップは亜空間へ。
ギジェは母艦グラム・ザンをソロシップに体当たりするコースに乗せ・・・。

戦闘シーンがなかなか凝っていてシチュエーション、画、演出ともにかっこいい。
しかしそれ以外は相変わらずの酷すぎる人間関係に疲れてくる(汗)
まともなのはカララだけ(笑)
20260325(mixi日記より)
20260423
人間の証明
佐藤純彌監督
ニューヨークのハーレムから意気揚々と日本に向けて旅立つ黒人青年ジョニー・ヘイワード。
東京赤坂の東京ロイヤルホテルでは服飾デザインコンテストの発表会が行われていた。
そこのエレベーターで、胸部を刺されたまま乗り込んできたと思われる黒人青年が亡くなるが、その彼こそはジョニー・ヘイワードだった。
銀座のバーに勤めていた小山田文枝は愛人と別れた直後、猛スピードで走ってきたスポーツカーにはねられる。
その車を運転していたのは、服飾デザイナーであり、政治家の妻である八杉恭子の息子だった・・・。
初めて観たが、日米で錯綜する複雑なんだか単純なんだかよくわからないプロットに、大量の登場人物と、現在の映画手法とはあまりにも異なる部分が目立つ作品で、非常に興味深かった。
ジャンルとしては一応ミステリーということになると思うのだが、それより「戦後」の存在感が強く、特に事件に絡む人物に昭和21年に起こった暴行事件の現場にいた人が多すぎるのが滅茶苦茶すぎて面白かった。
ニューヨークロケシーンがあるのも特異なところで、特に当時のアメ車はどれもこれもかっこよくていい感じ。
そして件のジョニー・ヘイワードの目が青く、全然◯◯◯とのハーフじゃないやろと思って調べてみたら、バリバリの◯◯◯ハーフだったのが意外だった(笑)
なんだかんだでなかなか面白かったが、ちらっと出てくる坂口良子がやっぱりものごっつう可愛かったのが一番印象的だった(笑)
20260425(mixi日記より)
20260521
エルフ・17 新装版
山本貴嗣著
銀河大武術トーナメントに飛び入り参加した光翅族(エルフ)ルウは、圧倒的なパワーと飛行能力で優勝し、2位のパワードスーツに執着するK・Kと共に、銀河帝国第109皇子マスカット・タイラーの諸星行脚の隠密旅行のお供として旅に出ることに。
ウルトラマンの感想に対するコメントを発端に、なぜか本作を全巻購入して読むことになった(汗)
世の中なにがおこるかわからないものである(笑)
で、本作の感想だが、掲載雑誌の休刊によって未完となっているが、そもそも完結させないと困るほどのストーリーがあるわけでは無いのでそこは全然問題ない(笑)
前から少し思っていたのだが、著者はギャグのタイミングと言うか、間というかがうまくなく、全く笑えないのが困ったところで、では本作はSFな世界が舞台なのでSFとして見てみても、そういうガジェットが出てくるだけでそこに広がりや生きている世界という印象を全く受けないのがまた困ったところ。
ギャグマンガにそんなものを求めるのがおかしいと思うかもしれないが、「うる星やつら」の鬼星や、「21エモン」の訪れる世界にはそれがあるのだ。
そうすると著者の取り柄はなにかということになるが、これはもう完全に女の子の身体をエロく描くことと、苦しんでいる女の子の表情をエロく描くことなので、もっとそれを活かした方向に進むべきで、実際そういう方向に進んでいる。
進んでいるのだが、やっぱりもう一つ傑作と思える作品を観たことがないのは、なにか根本的な理由があると思うのだが、それがなにかはわからない(汗)。
著者の仕事で化夢宇留仁が大好きなものが1つある。
スーパーファミコンの「メタルマックス2」である。
もしかしてマンガに向いてない(汗)?
20260426(mixi日記より)
20260523
英国パラソル奇譚
アレクシア女史、埃及で木乃伊と踊る
ゲイル・キャリガー著/川野靖子訳
アレクシアの娘のブルーデンスのお風呂の日は、アケルダマ卿の屋敷の苦難の日でもあった。
ブルーデンスはお風呂が大嫌いなのだ。
その日はアレクシアがパトロンであるアイビィの劇団の舞台を観に行く予定であり、それに間に合うようになんとかブルーデンスをお風呂に入れなければならない。
などと慌ただしい日々を送るアレクシアのところに、吸血鬼女王ナデスディ伯爵夫人からの呼び出しが。
行ってみるとナダスディは、世界最高齢の吸血鬼女王がアレクシアとブルーデンスをエジプトに招待しているという驚きの事実を告げ・・・。
相変わらずのドタバタ展開だが、今回はシリーズ完結編ということもあり、様々な要素に大きな変化が加わり、なかなか面白かった。
まさかあの人が?みたいなのがてんこ盛り(笑)
しかしなにしろ主人公アレクシアが物事に動じないたちなので(本作では流石の彼女も自分を失うような展開もあるが)、いつものようにまあまあ安心して読める。
そこが利点でもあり、欠点でもあるような気もするが。
とりあえずシリーズを通して退屈せずに読める佳作だと思う。
20260428(mixi日記より)
20260525
ブラック・レイン
リドリー・スコット監督
バイク勝負で危険な運転をして金を稼いだ男はニューヨーク市警察本部捜査課の刑事ニック・コンクリンで、実は離婚後子供の養育費の捻出に苦労する父親でもあった。
彼は麻薬密売事件の売上金を横領した嫌疑をかけられ、監察官たちから査問を受ける。
その後同僚のチャーリー・ビンセントとレストランに行くが、そこで日本のヤクザの抗争に巻き込まれ・・・。
「人間の証明」からの日米交流と松田優作つながりで、数十年ぶりに見直してみた。
昔観た印象では映像はかっこいいけどへんてこな日本でなんだか間の抜けた脚本と演出で茶番感の強い作品という感じで、それは今観ても変わらないのだが(笑)、今回はなぜかとても面白く鑑賞できた。
イマイチという印象が残っていたせいもあるとは思うが、化夢宇留仁の見方が批判的なものからお楽しみポイントを探す方にシフトしているのも大きいような気がする。同じ時間を費やすのなら楽しんだほうが得だし(笑)
なんだか演技がイマイチという印象だった高倉健も、今回はいい感じに思えた。
カラオケのシーンなんか実にいい感じだったし。
それとケイト・キャプショーと小野みゆきという化夢宇留仁の好みの女優が出てくるのも嬉しいポイントだった(笑)
上で日本と書いたがロケ地は日本以外も多く、そのどう見ても日本ではない風景を無理やり日本に見せようと努力しているところも微笑ましかった。
大阪ナンバーを貼り付けてみたり(笑)
またうどんを食っているシーンとか、ブレードランナーを思い起こさせるシーンも多い。
ところで化夢宇留仁はこの映画の監督をウォルター・ヒルだと思いこんでいた。
昔観たときにはリドリー・スコットだと知っていたのは間違いないのに。
夜のネオンが印象的で、そのへんが「ストリート・オブ・ファイヤー」と混同していたのかもしれない。
とりあえず寛容な見方をすれば、いじましい努力を重ねて日本らしさを出そうとしているところが愛らしい佳作だと思う。
20260430(mixi日記より)
20260526
銀河漂流バイファム 第25〜27話
神田武幸監督
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第25話 ザ・グラフティ ロディ・シャッフル |
第26話 新型R・V出撃!!

新型RVトゥランファムの操縦訓練を行う。張り切るケンツはハードロックをかけてガンナーのマキに嫌がられる。
地球艦隊と別れてから2日。ジェイナスはタウト星まであと少しというところまで来ていた。
タウト星近くには4機の監視機らしきものが存在していたが、その内1機が故障しているらしく、その隙を突けば戦うこと無くタウト星にたどりつけそうに見えた・・・。

やっぱり超光速航法には一切触れずに2日でタウト星近辺までたどり着いてしまった(笑)
重力ターンとかコース変更のための複雑な計算とか、細かいハードSFっぽい描写に凝っているので安易に「ワープ!」とかやりたくない気持ちはわかるが、やっぱりこれはこれですごく変だぞ(笑)
また新型のトランファムがコンピューターの補佐が行き届いているというアンドロメダみたいな(笑)説明があるのに、複座型でドライバーとガンナーが必ず必要というのはものすごく矛盾している。
まあかっこいいのでよしとするが(笑)
また今回から色々と一新され、オープニングが短縮バージョンになってしまったのは残念ポイント。
第27話 ロディ帰艦せず!

タウト星の近くまでやってきたジェイナスだが、防衛部隊が上がってくるわけでもなく、通信にも反応がなく、VRCをによる偵察でもなにも見つからなかった。
RVで接近して調べてみることにするが、そこにきてタイト星からククトニアンのRVドギウムが迎撃に出てくる。
ロディは隙を観てタウト星に突入するが・・・。

この話はRVの画や絵コンテが凝っていて、戦闘シーンでは激しいカット割りの見せ場が続き、バイファムの探索シーンではがんばった描き込みでかっこいい画を楽しめる。
またストーリー的にも今までとは一線を画す展開となっており、これからは今までとは系統の異なる物語が展開するのだと暗示しているように感じた。
ところでロディが囚われる自殺OKな感じの(笑)独房だが、「マトリックス」や「スターウォーズ」EP1〜3に影響を与えているかもと思わせるデザインだったのも印象的だった。

20260502(mixi日記より)
20260527
ドラえもん のび太の恐竜2006
渡辺歩監督
スネ夫がお父さんのアメリカみやげのティラノサウルスの爪の化石を見せている。
なんとなくのび太だけはちゃんと見せてもらえず、ブチ切れて「恐竜の化石を一匹分丸ごと見つけてみせる」と宣言してしまう。
困り果ててドラえもんに相談するが説教され、仕方なく1人で化石を探すのび太だったが、結果どう見ても大きな卵としか思えない石を発見する。
それをタイムふろしきで過去に遡らせてみると・・・。
細かいところ以外は基本的に旧作通りのリメイク。
しかし映像作品としての完成度は圧倒的にこちらに軍配が上がり、特にCGを駆使した背景と組み合わせたアクションシーンの素晴らしさにはビビる。
白亜紀の世界を飛翔するタケコプターのシーンの素晴らしさたるや、ジュラシック・パークを超えていると思う。本作を劇場で観たらものすごい迫力と奥行きだっただろう。
CGの使い所が非常にうまく、キャラクターはあくまで手書きで、迫力や広がりのある背景を中心にCGを利用しているのが、アニメーションでCGはこう使えというお手本のような素晴らしさ。
ただし恐竜のアクションシーンでは動きは物凄いのだが、いくらなんでも画が荒すぎると思ったところも。
あと炎の表現は気に入らない。
しかし大迫力の感動巨編なのは間違いなく、素晴らしい映画だった。
旧作にあって本作に無いものは原作者の味で、無いとまでは言わないものの、ここだけはやはり旧作の方に軍配が上がる。
結局どちらがいいのかというと、映像作品としては上記の通りだが・・・・・・
今でもどっちも観られるというのが素敵なので、その恵まれた環境に感謝するということでOKでしょ(笑)
ところで序盤にのび太が「鼻でスパゲッティ」を言わなかったので、こんなところにもポリコレが?と心配したが、ちゃんとあとで言っていた(笑)
20260503(mixi日記より)
20260529
フライング・コップ 第5〜6話
第5話 犯人は執事だ

ジョーグ・スタンフォード・ブラウン監督
裕福な実業家の娘テリー・バートンは、彼女の18歳のバースデーパーティー中に日本庭園で誘拐され、100万ドルの身代金が要求される。
フランクは彼女の恋人キングズリー・アディソンが怪しいと睨んでバスケット中の彼に聞き込みをするが・・・。

日本庭園で話をしましょうというところで、てっきり次のカットは旅客機だと思ったのだが、超斜め上に裏切られた。目撃者は0人(笑)
そして目撃者はいないが撮影されたフィルムはある(笑)

犯人からの電話の背景ノイズを拡大して、テリーが捕まっている場所のヒントにするのはなかなかミステリーっぽくていい感じ。もちろんその結果はグダグダなのだが(笑)
最後は止めようのないチンパンジーが大活躍(笑)

第6話 悪の証明

ジョー・ダンテ監督
「ミスターVの店」でコメディショーを担当するフランクは、金の運び屋でもあったが、金が行方不明になったことで疑われ、麻薬を飲まされて交通事故で亡くなる。
フランクは彼の後釜として店に雇われるが・・・。

フランクのショーが恐るべき長尺で流され、そのせいで物語は非常にあっさりしたものに(笑)。
構成までギャグの材料にしてくるのは流石。
冒頭ではなぜかサイロンも特別出演(笑)

ちうわけでシリーズ全てを観終わった。と言っても6話しか無いのだが。
面白いがやはり第1話の最初の被害者が一番笑える(笑)
このあと映画シリーズも観ていこうと思う。

20260504(mixi日記より)
20260530
エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃
レニー・ハーリン監督
あれから2年。クリスティンは再び悪夢の中にいた。姿は見えないがそこにフレディの存在を感じとったクリスティンはジョーイとローランドを夢の中に呼び込むが、2人はフレディは死んだはずだと取り合わない。
しかしその夜、ローランドは自分があの廃車置場にいるのに気付く。
クリスティンの恋人リックの妹アリスは、友達が次々と死んでゆく原因は夢の中のフレディによるものだと知り・・・。
とりあえず退屈しないで観られるようには出来ているが、脚本にこれといって目を引くところはなく、演出も普通で、殺される人別のフレディの悪夢ショーを鑑賞するという趣。
もはやホラーにはなりようがなく、こうするのが最適解だったのだろう。
しかしウォーターベッドの妖精(笑)は色っぽいし、悪くはない。
全然よくもないが(笑)
20260505(mixi日記より)
20260531
爆上戦隊ブンブンジャー 第17〜18話
![]() |
バクアゲ17 ブンとビュン |

再び圧倒的なブンバイオレットの力が誇示される。
ビュンディーとブンブンの間柄はそんなにややこしいものではなく、一安心(笑)
ところでこれまで書かなかったが、本シリーズはオープニングとエンディングのどちらも最高で、続けて観ていても飛ばすなどもってのほかの名曲だということも告げておく。

マッドレックスの遺品にはドッグフードが(笑)
いつも殺陣が工夫されていて見どころなのだが、今回は玄蕃の殺陣が非常にかっこいい。
コイノボリグルマーの造形もなかなかものすごかった(笑)

バクアゲ18 始末屋は気に食わない

加藤弘之監督
キャノンボーグは先斗にブンブンジャーの始末を依頼し、先斗が大事にしているトレーディングカードを人質に断れなくした。
大也は先斗の過去を調べ、小学生時代のクラスメイトである長田カケルのみが先斗少年の失踪事件に言及していることを発見する。
長田の働く工場に向かう大也だが、そこに先斗が現れ・・・。
このエピソードは脚本&演出という映像の基本部分が爆よくできていて、感動的爆上になっている。
脚本のよさはここでは説明しにくいが、演出の方では例えばカメラワークで、人の表情を見せるときのアップカット。
これは必ず顔が画面からはみ出るくらいのアップで撮る。
これが徹底されていて、メリハリと説得力を倍増させているのだ。
無能な監督だとそういうところで中途半端な顔のアップやバストショットにしてしまって台無しにしてしまう。
このへんの徹底ぶりもまさに長年積み重ねてきたものだと思う。

また相変わらずアクションシーンも頑張っていて、このエピソードではアスファルトの路上でのバックドロップを披露。
俳優大丈夫か(汗)
更にワイヤーを消しているのだと思うが、画面を横切るように数mの高度から飛んできてそのまま着地するカットとか、TVシリーズでここまでやるのかと驚き。
20260506(mixi日記より)
20260602
タンポポ
伊丹十三監督
トラック運転手のゴローとガンは、腹が減ったのでラーメン屋に寄るが、そこは寂れた店で常連らしいガラの悪い連中がたむろし、女店主が1人で作るラーメンも、茹でる鍋が全然沸騰していないなど食べる前から嫌な予感がし、食べればやはり予想通りの内容だった。
ゴローはそのガラの悪い連中と喧嘩になり、多勢に無勢でやられてしまうが、その結果女店主たんぽぽの家に泊めてもらうことに。
たんぽぽは自分の作るラーメンの正直な感想を聞き、美味しいラーメンを作るために協力してほしいとゴローに頼み込み・・・。
20年ぶりくらいに見直してみたが、面白い。
奇作、迷作、名作のどれもが当てはまるというなかなかこじれた作品だが、記憶力皆無の化夢宇留仁がほとんどのシーン(特に様々な「食」のエピソード)をはっきり覚えていたので、非常に印象深い映画なのは間違いないと思う。
上に書いた様々な「食」のエピソードというのは、上記のあらすじとは全然関係なく挿入される食に関わるエピソードで、これがあるので本作はオムニバスのような特殊な構成になっている。
これは監督がラーメン屋を立て直す本編だけでは間が持たないと判断した逃げのようにも見えるし、客に飽きる暇も与えず「食」に関して考えさせる素晴らしいアイデアのようにも見える。
化夢宇留仁の結論としては面白いので全然OK(笑)
また妻である宮本信子への偏愛をストレートに表現しているのもこの監督の映画に共通する特徴だが、ちょっと居心地の悪さを感じさせるところもあるが、丸々とした肩とか実際なかなか可愛らしいし(笑)、化夢宇留仁はそこも嫌いではない。
新たなラーメンの開発がメインストーリーだが、やはり本作を特徴づけているのは挿入される様々な「食」のエピソードであり、どれもこれも全く異なって興味深い上にやたらにエロエロなのが多く(特に歯医者の看護婦たちが異様にエロアピールするのは理由もわからない/笑)、そういうところは無条件に嬉しい(笑)
またベタなところはとことんベタ(喧嘩して仲直りとか)に作るとか、そういうバランス感はこの監督ならでは。
ちうわけでなかなか癖の強い作品だが、未見の人は絶対見た方がいい映画だと思う。
ところどころ嫌になるシーンもあるかもしれないが(笑)、おおむね楽しめるはず。
20260510(mixi日記より)
20260603
マジンガーZ 第8〜9話
第8話 大魔神アブドラの正体!!

夜の公園でバイクを走らせ、中央にあるアブドラ像の腕で一休みしていたボス達だったが、そのアブドラ像が立ち上がり、目から怪光線を発射して街を火の海に。
しかしそれを聞いたアフロダイAが駆けつけたときにはアブドラは元に戻っていた。

光子力研究所ではアフロダイAを戦闘用に改造するという議題が提出され・・・。

機械獣アブドラU6がクッキングパパにしか見えない(笑)
そして押し倒して腕を抑えた体勢でのブレストファイヤーはえぐい(汗)

第9話 デイモスF3は悪魔の落し子

デビルマンとシレーヌを足して2で割ったような容姿の機械獣に2つにちぎられる甲児(汗)
更に戦闘機と戦車の攻撃もやすやすと返り討ちにするデイモスF3の戦闘デモを見たあしゅら男爵は、更にデイモスF3がバラバラになっても復活する能力があるのを見ておったまげる。

弓教授はアメリカでの公演のために1週間留守にする。
その間研究所を預かるのはせわし、のっそり、もりもりの3博士だったが、彼らは勤務時間がすぎると嬉々としてボーリングへ。
しかし鉄仮面たちに捕まって催眠術をかけられる。
翌朝光子力研究所近くにバラバラになった機械獣のパーツらしきものが積み込まれたミサイルが着弾し・・・。

冒頭いきなり甲児真っ二つにびっくりだが、それよりびっくりなのはその正体に一切触れられないことである(汗)
無能な鉄仮面の1人が生贄にされたのだろうか(汗)
そしてさらにびっくりなのは、その後襲撃する戦闘機がMe262なのである(汗)
こればっかりはどうやっても理屈に合う理由が思いつかない(笑)

そんなことはさておき、本エピソードは脚本がなかなか微妙で、どうせだったら郵送で送りつけて研究所内で暴れ出せばよかったとか、あとで甲児がパイルダーのところに行けないように挟み撃ちをしたりするのだが、それならその前の大チャンスに甲児を始めとした関係者全員を皆殺しにするか、先回りをしてパイルダーを壊せばよかったのではという疑問が(汗)
この手の疑問はそもそもこのシリーズに言っても野暮なだけなのはわかっているが、そういう要素に気づきにくくする工夫はほしかった。
最も甲児は身長約18mのロボットに掴まれて腕をブンブン回した上に地面に叩きつけられているので、それで 100%死んだと判断したのかもしれないが(笑)

この2つのエピソードはどちらも作画がイマイチなのだが、こちらの方は更にやたらに線画太いのが印象的だった。
省力化しつつ迫力を増す方法を模索していたのかもしれない。
20260513(mixi日記より)
20260604